2008年WYDシドニー大会のロゴ
「あなたがたの上に聖霊が降ると、

あなたがたは力を受ける。

そして、わたしの証人となる」



アントネロ神父  761-8078 高松市仏生山町甲 311
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2008年5月25日日曜日

2008年WYD(ワールドユースデー)の守護者

1.南十字星の聖母、キリスト者の保護者

マリアはうら若き花嫁、母、おとめであり、すべての女性にとって、そして男性にとってもまったき模範です。マリアは「キリスト者の保護者」というタイトル を持つオーストラリアの守護者であり、「セント・メリーズ」と呼ばれるカテドラルのあるシドニー大司教区の守護者です。「南十字星の聖母」というタイトル のマリアは、オーストラリアのタウンバ教区の守護者でもあります。南十字製の聖母は、世界の若い巡礼者が、WYDシドニー大会の間にそれぞれでカテドラル に巡礼する時、教皇ヨハネ・パウロ二世のモットー“Totus Tuus”(私のすべてはあなた(=聖母)のもの)の精神で、自らを捧げるようにと励ます方です。

ヨハネ・パウロ二世

2.神のしもべ、ヨハネ・パウロ二世

1986年と1995年にオーストラリアを訪問された、神のしもべであり、WYDの創設者は、今なお、WYDシドニー大会の間にその存在を感じ、また取り 次ぎを求める若い世代の人々にとって、とても人気のある霊性となっています。十字架と聖母のイコンを世界の若者に託し、若者を信じ、彼らのうちに希望を見 出し、いつまでも若々しくあり、若者のうちにおられるキリスト見つめ、彼らが教会の未来であると理解していた方です。

3.福者メアリー・マッキロップ

メアリー・マッキロップは、オーストラリアの最初の福者です。彼女は貧しい人や教育を受けていない人々に仕え、セント・ジョーゼフ姉妹会の創設者です。 1995年にシドニーで教皇ヨハネ・パウロ二世によって列福されました。自身の遺体が眠る礼拝堂がノース・シドニー郊外に置かれているメアリー・マッキ ロップは、この広い大陸全土において、キリストの愛でもって必要とされるすべてにこたえるため、寛大さと決断力で偉業をなした方です。その礼拝堂は、 WYDの十字架とイコンがオーストラリアに到着して最初に訪れた場所で、教皇と共に夕べの祈りとミサを行うWYDの最後の週末のために巡礼者がランド ウィック(教皇ミサ会場)に向けて歩く出発地にもなります。
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4.聖ペトロ・シャネル

フランス人宣教師であったマリスト会の司祭で、ワリス・フトュナ島で殉教した司教です。その遺体はフランスに帰還するまで2週間の間、シドニー郊外のハン ターズ・ヒルのヴィラ・マリアの聖堂に安置されていました。「オセアニアの最初の殉教者」として、彼が、世界のその地域で行われるWYDだけの守護者とな るのはふさわしく、またその模範は、2008年のテーマを実現し、「地の果てに至るまで、イエスの証人」(使徒1:8)となるために、多くの人々に希望を 与えるでしょう。

ピエル・ジョルジョ

5.福者ピエル・ジョルジョ

複数のWYD大会の非公式守護者であり、その活動的な性格と、イエスへの愛における慈善活動で世界の若者にとても愛されています。わずか24年の生涯を 送った信徒ですが、スポーツ、友人、貧しい人々へ向けた彼の愛を、理想的な模範としてオーストラリアの人々に紹介したいと思います。早くして亡くなった彼 の葬儀には数百もの家族が現れ、彼が自分の財産から彼らに援助をしていたために、個人的なつながりがあったと証言しました。彼の家族はこのことを知りませ んでした。大学生として社会正義を信奉した彼は、オーストラリアの若い人々にとって、ヒーローのような存在になるでしょう。

6.リジューの聖テレジア

聖テレジアもまた、過去のWYDの非公式な守護者のひとりとされています。彼女は、24歳という最年少で教会博士になり、かつてはオーストラリアの守護者 でした。宣教者と観想生活を送るカルメル会修道女の守護者として、彼女はキリストの力によって実践された実りある証しと、神で信頼を寄せる子どものように ある必要性とを結びつけてる模範です。彼女の遺物が2002年にオーストラリアを訪問したことが、この国での彼女の人気に火をつけました。

7.福者ペトロ・トゥ・ロト

現在のパプアニューギニアの先住民で、既婚の信徒であり、先住民のカトリック教徒として1代目となった酋長の息子です。才能に満ち直観力のあるカテキスタ で、3人の子供の父親であった彼は、第二次世界大戦の終わり、33歳の時に日本軍の強制収容所で「信仰のため」殉教しました。「殉教」という特別の意味を 持つ「証し」を望んだこの若い人は、聖霊のうちに生きることに対してオセアニアの人々が示すその地に特有の関心を表しています。

8.聖マリア・ゴレッティ

自分を暴行しようとした顔見知りの青年に対して、性的純潔を傷つけられることを拒んだイタリアのティーンエイジャーです。彼女は最後には彼の暴力で殺害さ れました。その後、マリアの証しするキリスト教信仰に回心したその男は、驚くべきことに、列聖式でははマリアの母の脇に立ちました。20世紀における貞節 のための殉教や「証し」として、彼女はそうした証言が強く求められているこの世界で、キリストの単純でなおかつ力強い勝利の見事な手本となっています。

9.聖ファウスティナ・コヴァルスカ

あわれみの聖母修道会のポーランド人修道女であった彼女は、神のいつくしみに仕える信徒であり働き手となって、他者にいつくしみを示す模範として、世界に 対する神の憐れみの計画をもう一度強調する道具となることをイエスから願われたのです。彼女は33歳で亡くなりましたが、彼女の日記“Divine Mercy in My Soul”(わが魂にある神のいつくしみ)は、世界の若い人々にとって崇高なメッセージを伝える、近代の霊性を示す古典となっています。彼女は、新三千年 紀になって最初に列聖された聖人です。

10.コルコタの福者テレサ

アグネス・ゴンザ・ボヤジュは、1910年にスコピエでアルバニア人の両親の元に生まれました。修道女であった彼女は、1928年にインドのコルコタ(カ ルカッタ)での宣教者と教師になり、貧しい人々と共に働くことに生涯を捧げました。彼女は1950年に神の愛の宣教者会を設立します。社会から見捨てら れ、貧しい人々の中でも最も貧しい人々に仕えることで、マザー・テレサは愛を行動に移したのです。givingという彼女の精神は多くの追従者を生んでい ます。それはまた、「ひたすら愛する」(love until it hurts)こと、そしてさらに他者のために自分の命をかけることで、イエスの歩みに従うようにと世界の若者を強く励ましてくれるでしょう。